政府は来年度予算案を固めたとのこと。歳出は約103兆円、歳入は約63兆円。赤字40兆円です。収入の1.6倍以上の支出をする予算なんて、それも恒常的にそんな予算組むなんて、企業では到底考えられないことです。ザックリ人口1億人として、国民一人当たりの赤字が年間40万円。凄いです。それでも我が国は安全で、平穏で、クオリティの高い社会を実現しています。本当に、不思議なことです。

何故こんなマジックが成立するかと云うと、それは借金の負担を負わせている将来世代が日本から逃げていないからです。或るいは、低い出生率ではあるけれども、将来世代が一応作られているからです。将来世代が日本から逃げないようにすること、将来世代を増やすこと(出生率を上げるなど)のふたつが極めて重要な国家戦略というか国が存続するための必須の計画です。もちろん毎年々々40万円追加で将来に先送りしている、将来世代に投げている訳ですから、それを減らす、即ち今生きている我々が負担することも、しっかり考えて進めていくべきです。

これらは国にとって、全国民にとって重要な問題であり、もっとしっかりと政府に於いては、状況の説明を国民に対して実施して、国全体を挙げた議論を、して欲しいと思います。メディアもそのような議論をリードして欲しいですね。