東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は18円安の2万3391円と小幅に続落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場で主要指数が小幅に下落したものの新材料に乏しい中日経平均は10円高の2万3421円と横ばい圏で寄り付きました。寄り付き後に上げ幅を広げて28円高をつけた日経平均ですがまもなくマイナスに転じると下げ幅を広げて一時は76円安まで下落しました。前場を57円安で終えた日経平均は後場に入っても小幅なマイナス圏で大きな値動きの出ないまま結局18円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆9215億円となりました。

東証33業種は水産・農林業や電気・ガス業、鉄鋼などの9業種が上昇しました。一方で海運業やその他製品、銀行業、倉庫運輸関連などの24業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)が1.4%安となったほか、ソニー(6758)、ソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJ(8306)、キーエンス(6861)、三井住友(8316)、みずほ(8411)が下落しました。一方でエア・ウォーター(4088)、トヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)は上昇しました。

材料が出たところでは、プラント解体工事会社のベステラ(1433)が6%超の大幅安となりました。昨日の決算発表で8-10月期が大幅な減収減益となり営業赤字だったことが嫌気されました。また、屋内レジャー施設運営のラウンドワン(4680)は外資系証券が目標株価を引き下げたことが嫌気され4.2%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

重要イベントを前に様子見姿勢が強まり本日も日本市場は小動きの1日となりました。本日の米国市場では連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が行われます。今回利下げは行われない見込みですが、来年以降の金融政策についてどのような示唆が行われるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)