【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 27502.81 ▼280.23 (12/3)
NASDAQ: 8520.64 ▼47.34 (12/3)
1.概況
米国市場はトランプ米大統領が中国との貿易協議の合意を先送りする可能性を示唆したことで3日続落となりました。ダウ平均は281ドル安と大きく下落してスタートすると下げ幅を広げ昼前に457ドル安まで売られました。その後午後に入ってやや持ち直したダウ平均は引けにかけてさらに下げ幅を縮めたものの結局280ドル安の27,502ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も47ポイント安の8,520ポイントとなりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が下げ、エネルギーと金融、資本財・サービス、一般消費財・サービスが1%以上下落しました。一方で不動産と公益事業の2業種が上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が下げました。そのなかでもインテル(INTC)が3%近く下げたほか、ダウ(DOW)とゴールドマン・サックス(GS)、キャタピラー(CAT)も2%以上下げています。また、スリーエム(MMM)とアップル(AAPL)も2%近く下落しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)が投資判断と目標株価の引き下げを受けて1%以上下げました。一方で動画配信機器のロク(ROUK)が目標株価の引き上げを受けて6%以上上げています。さらにカジュアル衣料通販のランズエンド(LE)が決算で1株利益が市場予想を上回ったうえ、2020年1月期の1株利益の見通しを上方修正したことで急伸し21%近く上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.11%低い1.71%となりました。ドル円はさらに円高が進み108円60銭台で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安と円高を受けて大きく下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が昨日のように朝方の売り一巡後に下げ幅を縮めるような展開をみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)