東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は115円安の2万3293円と続落しました。TOPIXやJPX日経400も下落しましたが、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数は上昇しました。昨日の米国市場が休場で材料不足の中日経平均は88円高の2万3497円と反発して寄り付きました。ただ日経平均は寄り付きがほぼ1日の高値になると徐々に上げ幅を縮める展開となり10時半頃にはマイナスに転じました。
前場を31円安で終えた日経平均は香港市場が軟調に推移したことも嫌気されてか後場寄りからさらに下げ幅を広げるとその後も軟調な推移となり一時は135円安まで下落しました。引けにかけてやや持ち直した日経平均ですが結局115円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆7571億円となりました。
東証33業種は鉱業、証券商品先物、パルプ・紙の3業種のみが上昇し残る30業種は下落しました。中でもガラス土石製品や輸送用危機、金属製品、鉄鋼などの下げが大きくなりました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。ソニー(6758)、ファーストリテイリング(9983)、パナソニック(6752)は上昇しましたが、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、任天堂(7974)、東京エレクトロン(8035)、リクルートホールディングス(6098)、KDDI(9433)、三菱UFJ(8306)は下落しました。
材料が出たところでは、飲食店情報検索サイトを運営するぐるなび(2440)が4%近く下落しました。公正取引委員会が飲食店情報サイトによる予約座席の囲い込みを問題していると一部で報じられたことで売られました。同じく飲食店情報サイトの「食べログ」を展開するカカクコム(2371)も3.2%安となっています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は米国市場が休場だったこともあり薄商いの中続落しました。引き続き米中交渉への警戒感が上値を押さえている印象で、再度年初来高値を更新できるかどうかは交渉の進展次第という色合いが強そうです。また、来週はISM製造業指数や雇用統計など米国の重要経済指標が注目材料となりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)