【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 26833.95  △45.85 (10/23)
NASDAQ: 8119.79  △15.50 (10/23)

1.概況

米国市場はキャタピラー(CAT)やボーイング(BA)などへの買いを支えに小幅に反発しました。47ドル高でスタートし昼前に108ドル高まで買われたダウ平均はその後上げ幅を縮めると午後にマイナスに転じましたが、43ドル安で下げ渋ると引けにかけて持ち直し結局45ドル高の26,833ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も15ポイント高の8,119ポイントとなりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや素材、コミュニケーション・サービスなどの9業種が上げました。一方で一般消費財・サービスと資本財・サービスの2業種が下げています。

4.個別銘柄動向

キャタピラーとボーイングが1%以上上げました。キャタピラーは決算が大幅な減収減益となったものの経営陣が中国販売の底入れに言及したことが好感されました。ボーイングも同じく大幅な減収減益となりましたが、運航停止中の737MAXの10-12月期の運航再開見通しを変えなかったことが好感されました。また、時間外で電気自動車のテスラ(TSLA)が急伸しています。取引終了後に発表した決算で売上高は7年ぶりに減収となりましたが、自動車事業の採算が改善し3四半期ぶりに最終黒字となったことが好感されています。一方で半導体のテキサス・インスツルメンツ(TXN)が決算で2019年10-12月期見通しが市場予想を大きく下回ったことで7%を超える下げとなりました。製薬大手のイーライリリー(LLY)も決算で売上高と利益が市場予想を下回ったことで2%以上下げています。

5.為替・金利等

長期金利は変わらずの1.76%となりました。ドル円は108円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は連日で年初来高値更新となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)