【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 27024.80  △237.44 (10/15)
NASDAQ: 8148.71  △100.06 (10/15)

1.概況

米国市場はユナイテッドヘルス・グループ(UHN)やJPモルガン・チェース(JPM)などの好決算を好感して反発しました。23ドル高でスタートしたダウ平均は大きく上げ幅を広げ332ドル高まで上昇したあと上値が伸び悩みましたが、大きく押すことなくその後も堅調に推移すると結局237ドル高の27,024ドルと節目の27,000ドルを終値ベースでおよそ1カ月ぶりに回復して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も100ポイント高の8,148ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、ヘルスケアとコミュニケーション・サービス、金融、情報技術が1%を超える上昇となったほか、一般消費財・サービスも1%近く上げています。一方で生活必需品と公益事業の2業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでも決算が市場予想を上回り業績予想を上方修正したユナイテッドヘルス・グループが8%以上上げ上昇率トップとなりました。また、決算で1株利益が市場予想を上回ったJPモルガン・チェースも3%高となり、ユナイテッドヘルス・グループとJPモルガン・チェースの2銘柄でダウ平均を145ドル以上押し上げています。さらにジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)も決算で売上高と1株利益が市場予想を上回ったことで1%以上上げています。一方でプロクター・アンド・ギャンブル(PG)が2%以上下げ下落率トップとなっています。ダウ平均構成銘柄以外では、画像処理半導体大手のエヌビディア(NVDA)が目標株価の引き上げを受けて5%を超える上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.04%高い1.77%となりました。ドル円ではさらに円安が進み108円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高と円安を好感して上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は4月25日に付けた年初来高値(22,307円)を上回って上値を伸ばす展開となりそうで、節目の22,500円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)