香港の状況が随分と流動的になっています。デモ隊も過激になってきていますが、政府や警察側も乱暴になって来ています。色々な事情・背景があると思うのですが、ひとつの視点を考えてみました。

かつて香港は、中国(含む香港)のGDPの25%程度を有していました。ところが今その数字は、恐らく6~7%程度です。そうなると香港の人も焦るし、一方中国は、この数字は早晩自然と3~4%にまで下がって行くでしょうから、最悪の場合香港が潰れても構わないと考え、或る程度乱暴なことも出来るようになってしまうでしょう。そんな側面もあると思うのです。

しかしこの数字、どこかで聞いた覚えがあるような。そうです、世界に占める日本のGDPの推移と、似たような点があります。日本は引き続き、食べ物であるとか食材であるとか、或いは一部電化製品など、政府の規制がないところではイノベーションが続いていますが、政府の保護や規制があるところでは、イノベーションが止まってしまい、どんどん世界に抜かれて行っています。香港のようにならないように、日本ももっと真剣に規制緩和や成長戦略を考えないといけないと、そんなことを思う今日この頃です。