【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26835.51 △38.05 (9/9)
NASDAQ: 8087.44 ▼15.64 (9/9)
1.概況
米国市場は高安まちまちとなりました、米中の貿易交渉の進展期待などからダウ平均は上昇して4日続伸となりましたが、S&P500とナスダック総合株価指数は小幅に下落しました。ダウ平均は68ドル高でスタートすると一時は103ドル高の26,900ドルまで上昇しました。しかしその後は弱含むと小幅なマイナスに転じる時間帯もありました。取引終盤に持ち直したダウ平均は結局38ドル高の26,835ドルで取引を終えました。
一方でS&P500株価指数は0.2ポイント安の2,978ポイントとなり、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は15ポイント安の8,087ポイントとなっています。
2.経済指標等
7月の米消費者信用残高は前月から233億ドル増加し市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちヘルスケアや不動産、情報技術などの6業種が下げました。一方でエネルギーや金融、一般消費財などの5業種が上げエネルギーと金融は1%超上昇しました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均を構成する30銘柄は上昇が16銘柄、下落が14銘柄となりました。ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)が6%近く上げたほか、中国関連銘柄が買われてキャタピラー(CAT)が3.7%高、ダウ(DOW)が2.8%高と堅調でした。またゴールドマン・サックス(GS)とJPモルガン・チェース(JPM)もそれぞれ2%台の上昇となりました。一方でメルク(MRK)、ビザ(V)、トラベラーズ(TRV)などが下げています。
ダウ平均構成銘柄以外では物言う株主が株式を取得したことが明らかとなったAT&T(T)は今後の経営改善期待から1.5%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は0.08%高い1.64%となりました。ドル円は107円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
昨日の米国市場が高安まちまちとなったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が昨日同様に強い地合のまま堅調に推移できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)