「楽しい投資」から「儲かる投資」へ投資スタイルを変えていくためには何をしたら良いのか。私は、投資の目的を明確にすることだと思います。

>>楽しい投資ではなく、儲かる投資をしよう(その1)

お金を増やすことは「目的」ではなく「手段」

間違えてはいけないのは、お金を増やすことは「目的」ではなく「手段」だということ。必要なお金を手に入れることによって、実現したい夢や目標があるはずです。だから、お金の増減にばかり注目するのではなく、自分の人生の夢や目標をまず明確にすることです。

そして、それを達成するために必要な時期と金額(いつまでにいくら)を認識していくことです。何のために投資をするのかが明確になればなるほど、楽しいことよりも効果があることに時間を割こうという気になってきます。

多くの人は、リタイア後の生活の不安を解消したり、マイホーム購入や子供の学費といったまとまったお金を用意したりするために資産運用をしているはずです。

例えば、リタイア後の資金であれば、「60歳までに3,000万円」あるいは「65歳から毎月20万円の定期収入」といった具体的な数字を立ててみる。そして、それを実現するための資産運用の方法を考えていくという手順です。

タイミングを考えて、売買を繰り返してもうまくいくときと思い通りにいかないときがあり、結局はタイミングなど考えない方が良いということになりがちです。

銘柄選択も短期で大きく値上がりする銘柄もありますが、下落してそのまま塩漬けという人も珍しくありません。

であれば、とりあえずはそのような楽しい投資は封印する。銘柄を選ばないインデックス運用とタイミングを考えない月次積立を使って、資産運用に費やす時間は、自分にとって最適なアセットアロケーションを考える時間にする。

退屈な投資かもしれませんが、投資理論に忠実に長期で続けていけば、その積み重ねが必ず成果になって現れます。

投資で成功している人はどんな人?

投資で成功している人は、マクロ経済の情報収集に長けた人でもなく、企業の財務分析が得意な人でもありません。「正しい投資の方法を長く続けられる人」です。

投資で思った通りの成果が出ないという人は、自分の投資はもしかして「楽しい投資」になっていないか?と改めて問いかけてみてください。