米中対立が激化するなか今週はいちだんとポジションを動かしにくい。9/1の制裁関税第4弾の発動を目前に控え、どんなニュースやツイートが飛び出すか予測不可能だからだ。ただバリュエーション面から日本株はほぼ底値に達していると思われ、下がったところは押し目買いで底堅く推移しよう。逆にふわっと戻ったところはすかさず売られてしまう。日本株は下がらないけど上がりもしない。引き続き膠着感の強い展開が続くだろう。

ジャクソンホール会議というイベントも通過し、まさに米中問題の行方が相場の最大の関心事だが、まったく先行きが読みにくい。しかし、普通に考えれば関税合戦もそろそろ出尽くしだろう。関税を課す対象はほぼ可能な限りのすべてに及んでいるし、税率の引き上げにも限度がある。焦点は9月上旬に予定される米中の閣僚級協議が実際に行われるかどうか。それに関するニュースで相場が動きそうだ。

今週の経済指標には、めぼしいものがないが米国では7月の耐久財受注、8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、4-6月期GDP(国内総生産)改定値などに注目か。国内では7月の鉱工業生産。前回大きな落ち込みとなったが、輸出も持ち直してきていることから鉱工業生産もプラスとなるだろう。

このところ日経平均は取引時間中に2万円に接近することはあっても終値では2万400円台を割っていない。今週の予想レンジは 2万200円~900円とするが、これは取引時間中の安値高値も含めてということである。