前回8月6日のコラム「米ドル/円は下げ止まりと反発力を見て、8月末までは売り優先」では、下げ方は非常に悪いとし、下げ三波動を軸とせざるを得ないと述べました。

下げ三波動構成変化日をいくつか提示し、下げ止まりと反発を見ていずれの三波動が大事になってくるかがわかってくるわけです。しかし、8月12日105.049円までの下落となっており、今なお下げ止まりの確証は得られぬ状態にあります。

8月9日は2017年1月3日高値から一巡環(676日目)、8月6日陽線を中心とすれば8月4日の時間関係にあり一応の下げ止まりの可能性を考えてよいものとなっていましたが、8月12日の安値更新は当然良くないのであります。

今回は変化日と併せて計算値を確認しておきましょう。

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

直近の下げ三波動としては8月1日までを第二波動とするほかありません。

変化日は8月23日、26日、9月3日、9月30日などありますが、計算値はV、Nが103円台で重なっています。また直近8月6日陽線も中心として重視できるものでありまして、ここでも2つ103円台の計算値が出ています。

変化日同様計算値の重なりも極めて大事であります。
この水準で止まれるかどうか、あるいは達せずに済むかどうかが現時点では最重要ととらえます。

【図表2】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

今日8月13日は、4月高値から80日目です。2019年1月安値から80日の上昇に対する下落日数として反応を問われる変化日と言えます。

以降の下落は2018年高値からの下げが優先されることとなりますが、ここでの変化日は9月2日、17日などとなっています。

今のところ何とか1月3日安値を割らずにいますが、これを割り込むようならやはりN値で103円台が出てきます。

1月3日終値を重視して計算値を出した場合、2018年10月高値から見てもN値105.523円は割り込んでいます。このN値水準は8月6日水準でもありますが、それ故に103円台計算値割れはより下げを強調することまずご理解ください。

問題は6月25日E101.158円と100円近辺までの計算値を出してしまっていることであります。

【図表3】米ドル/円(月足)
出所:筆者作成

これは2016年11月安値101.187円に見合う水準となります。そして、月足均衡表遅行スパンに対する先行スパン下限も100.711円と101円に近いものがあり、均衡表の崩れ方から見てもこの水準までの下落は妥当性を十分考えてよいものとなっています。

いずれにしても8月1日からの下げの一本が終わっているのか否かはっきりしていません。
その点は決して安易に考えるべきではありません。

9週足は今週16陰連目、17陰連は確実ですが、基本数値での反応は大事ですから8月23日はやはり重視となります。ただ反発があっても17陰連以上は確実であり、26陰連の可能性も考えておく必要はあるでしょう。


※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。