今、香港空港で、帰国する便の出発を待っています。結局昨日は、シグナル8が発令する中、安全に移動できる近場に限定して、ミーティングをし、ディナーもしました。相手は我々が中国本土でジョイントベンチャーを行っている相手=パートナーです。もう10年近く一緒に仕事をしており、何度も何度も会ってお互いのビジョンと今出来ることを話し合い続け、信頼関係を時間と努力を重ねて築き上げてきた相手です。日本と中国の関係も、米中問題や、中国と香港の緊張などの影響を受け、若干視界が悪くなって来ていると感じていましたが、いざこのパートナーと話すと、そんな不安は霧消し、もっともっと協力して色んなことをしていきたいという思いが募り、どうしたら何が出来るか、を前向きに具体的に考える私が居ました。

香港ではかつては北京語はあまり通じませんでしたが、大勢で一緒に行った広東料理のレストランでは、普通に北京語(と英語)でお店の人とのやり取りがなされ、政治的に香港と中国の間に緊張があると云っても、経済活動の中では、香港は中国を大きく受け入れているのが良く分かりました。香港ではそれ以外にもいくつも様々な目的のミーティングを持ったのですが、どれもが新しい情報と気付きに溢れ、とっても生産的なミーティングばかりでした。

「香港は大丈夫だろうか?」との思いもあって香港に来たのですが、これから東京に帰ったら、新しい気付きや動きが少なくて、逆に「日本は大丈夫だろうか?」と感じてしまうかも知れません。いや、そう感じて、そのことを常に意識しないといけないのでしょう。やはり自ら動かないと分からないことが世の中には多くありますネ!