私の敬愛する、いざという時に居てもらえないと大変困ってしまう頼みの綱の鍼灸師の先生が、診療所のある古い建物が取り壊されるとのことで継続営業が難しい、との話を聞いたのが春のことで、なんとかせねばとアイデアを出したのですがうまく合致せず、困ったなぁと思案していたら案外日にちが経ってしまい、このままではいかん!なんとかしよう!と思い立ち、体の具合は問題はないのに鍼灸師の先生のところに行く、という不思議な、いや初めての経験を今日したのですが、なんとまさに今日、廃業のお知らせを刷っていたとのことでした。がーん。
治療を受けながら、センシティブな会話を、そぉーっと丁寧にしました。本件については結局どうなるかは未だ分からない(と思いたい)のですが、タイミング的にこういうことは、私にはまま起こります。良く行ったイタリアンレストランにちょっと間を置いて、予約なしでふらっと食べに行ったら、食べ終わって伝票をもらう時に、今日で閉店なんです、と云われ最後の客になったり。母校に用事があって行ったあとに、先輩と一緒に正門前の懐かしい中華料理屋に行って飲んだら、最後の客となり支払いを済ませて帰ると、なんとその晩にそのお店が夜逃げしてしまったり。大好きな鮨屋Yさんに行ったら、今週で閉店と知り、おまけにその兄弟子のお鮨やさんKもその週で閉じることになったと知り、Kさん最終日の遅い時間におまけで入れてもらって最後の客となったり。鮨屋と云えばもっとも愛したSさんも、最終日の遅い時間に行き、やはり最後の客となったり。時間を掛けて思い出せばもっとあるかも知れません。
巡り合わせは不思議です。でも私はそんな役回りなのかも知れません。なのでそういった縁を大切にしたいと思います。鍼灸師の先生は、もちろん今日が最後にはならないので、丁寧にお話してまいります!