Libra=リブラが話題です。フェイスブックが様々な物品やサービスの購入や利用者間の送金、寄附を、国境を越えてでも簡単に行える新しいサービスとして開発するものです。アメリカ企業を中心とした27社がこのプロジェクトに参加しています。リブラはビットコインのように価格が大きく上下するものではなく、ドルやユーロに連動した、決済に使いやすい性質のものにする予定です。
仮想通貨界に於ける超ビッグニュースでしたが、一日も経たないうちに、世界中の規制当局者が様々な懸念や牽制を表明し、しまいに米下院金融委員会が公聴会を要請し、当面リブラの開発を止めるように要求する事態にまで発展しました。色々な論点がありますが、最終的に、新しいイノベーションを止めないで欲しいと、個人的には思います。
しかし今回の動きは、私企業のプロジェクトに世界が注目し、多くの政府や公的セクターの重要人物の発言がリアルタイムでまた世界に流れる、このような大きなことが、そしてそのダイナミックなやり取りが、白日のもと透明になされることに、私は大きな可能性と憧れを感じました。何が民主主義か、を定義するのは難しいことですが、このようなプロセスは、多くの人の知恵を巻き込んで、きっといい方向に帰着させていくと感じるのです。やはり彼の国アメリカは一歩も二歩も進んでいるなぁ!