アメリカの株式市場は強いです。米中貿易戦争その他、様々な懸念事項があるのに、それでもするすると、或いはすくすくと、上がっていきます。結局は株価も、お金の量という数字の現象である、ということが重要だと思います。お金の量があって、それが回る・動けるようになっていれば、お金には居場所が必要なので、どこかに行き先を探すのです。そしてその時、色々と将来に懸念事項があると、素早く居場所を変えられる場所にしかお金は行きません。即ち、流動性のある所に、お金は行くのです。
アメリカの株式市場には流動性があるので、米中問題のような将来にわたる懸念事項があっても、今の瞬間、金利が下がりそうだ、などの思惑があると、取り敢えず株式市場にお金が流れて、その結果、お金の現象である株価は上がるのです。日本は、大規模緩和をし続けているので、お金の量はあります。しかし株式市場の流動性が足りないので、株式市場に居場所を変えることにお金が躊躇してしまって、株価があまり上がらないのだと思います。
デイトレーディング大いに結構、投機的売買も大いに結構、とにかく株式市場の流動性をもっと上げないと、アメリカのようにするする・すくすくと株価は上がらないのではないかと、今日のアメリカ株式市場(6月6日(木)のアメリカ市場)を見て、また思いました。政府等もこの辺りのことをよく認識して欲しいと思います。そして我々ももっともっと努力して、日本の株式市場を”もっと上がる市場”に変えていきたいと思います。