【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 25532.05 △207.06 (5/14)
NASDAQ: 7734.49 △87.47 (5/14)
1.概況
米国市場はトランプ米大統領が米中貿易協議の先行きについて楽観的な見方を示したことで米中貿易摩擦への懸念が後退し反発しました。ダウ平均は59ドル高でスタートすると上げ幅を広げ昼過ぎには363ドル高まで買われました。その後上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局207ドル高の25,532ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も87ポイント高の7,734ポイントとなっています。
2.経済指標等
4月の米輸入物価指数は前月比0.2%上昇に止まり市場予想を下回りました。米輸出物価指数も0.2%上昇し市場予想を下回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業を除く10業種が上げました。そのなかでも情報技術とエネルギー、資本財・サービスが1%以上上昇しています。
4.個別銘柄動向
米中貿易摩擦への懸念が後退するなか半導体関連株が買われました。マイクロン・テクノロジー(MU)とブロードコム(AVGO)が3%前後の上昇となったほか、エヌビディア(NVDA)も2%を超える上昇となっています。また、火力発電向けガスタービン6基を受注したと伝わったことでゼネラル・エレクトリック(GE)も4%以上上げています。コカ・コーラ(KO)も投資判断の引き上げを受けて1%余り上げ堅調でした。さらに前日に急落したライドシェアサービス最大手のウーバーテクノロジーズ(UBER)が反発し8%近く上げています。
一方でラルフ・ローレン(RL)が決算で北米事業が減収となったことで3%以上下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い2.41%となりました。ドル円は109円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか本日は日本時間の11時に中国で小売売上高や鉱工業生産など経済指標の発表が予定されています。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)