東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は52円高の2万2221円と小幅に続伸しました。東証2部指数も上昇しましたが、TOPIXやJPX日経400、東証マザーズ指数は小幅安と主要指数は高安まちまちでした。

昨日の米国市場で主要指数が小幅に下げたことを受け、日経平均は60円安の2万2108円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後すぐにプラスに転じるとその後は1日を通してプラス圏で推移しました。一時92円高まで上昇した日経平均ですがその後一時は昨日の終値近辺まで上げ幅を縮めましたが持ち直すと前場を39円高で終えました。日経平均は後場に入っても小幅なプラス圏での推移が続き結局52円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆929億円となりました。

東証33業種は情報・通信業やその他金融業、建設業などの8業種が上昇しました。一方でパルプ・紙や鉱業、電気・ガス業などの25業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が1.3%高となったほか、ファーストリテイリング(9983)、任天堂(7974)、ソニー(6758)、KDDI(9433)、ソフトバンク(9434)、NTTドコモ(9437)、SUMCO(3436)がいずれも上昇しました。中でも携帯の新料金プランを発表したNTTドコモが3.6%高となったほか、KDDIは6%近く、ソフトバンクも3%超上昇しました。NTTドコモが発表した値下げプランが想定の範囲内で安心感が買いを誘ったようです。一方でトヨタ自動車(7203)、ファナック(6954)は小幅に下げています。

その他材料が出たところでは、貸し会議室大手のティーケーピー(3479)がストップ高となりました。12-2月が大幅な増収増益で着地したことや同業の日本リージャスホールディングスを買収すると発表したことなどが好感されました。一方で電気計測器メーカーの日置電機(6866)は8%超の大幅安となりました。第1四半期が営業減益で着地したことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は上昇もTOPIXは下落とまちまちの1日でした。結局米国株の動向次第という側面が大きい日本株ですが、このまま2万2000円台後半を目指す動きとなるのか一旦は上昇一服となり日柄調整となるのか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)