東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は159円高の2万1870円と上昇しました。一方でTOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数は下落と主要指数は高安まちまちでした。日経平均は70円高で寄り付くとやや上げ幅を縮める時間帯もありましたが、その後再び上げ幅を広げると前場を130円高で終えました。日経平均は後場に入っても堅調に推移すると引けにかけても上げ幅を広げて結局159円高と1日の高値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆2522億円となりました。東証33業種は情報・通信業やその他製品などの12業種が上昇しました。一方で石油石炭製品や鉱業、医薬品などの21業種が下げています。
2.個別銘柄等
出資先のUBERが上場申請を行うことを受け、ソフトバンクグループ(9984)が売買代金トップの商いを集めて5%近い大幅高となりました。また、中間決算を発表したファーストリテイリング(9983)も8%近く上昇し日経平均を約160円押し上げています。その他にも任天堂(7974)、ソニー(6758)、安川電機(6506)、トヨタ自動車(7203)が堅調でした。一方で武田薬品(4502)、ファナック(6954)、キーエンス(6861)、村田製作所(6981)は下落しました。その他材料が出たところでは、前期決算が減益で着地し今期も純利益が大幅な減益になる見通しを発表したローソン(2651)が12%の大幅安となりました。一方でカラオケ店やフィットネス店を展開するコシダカホールディングス(2157)は大幅増益が好感され15%近い大幅高となっています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は3桁の上昇となりましたが本日はファーストリテイリングの大幅高による特殊要因の様相が強く実質的には日本市場は横ばいから小幅安といったところです。来週は2万2000円の節目トライとなるか注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)