東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は23円高の2万1711円と小幅に反発しました。日経平均は上昇しましたが、TOPIX、JPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数は下落しました。

昨日の米国市場で主要指数は上昇しましたが、ドル円がやや円高に振れたことから日経平均は24円安の2万1662円と小幅に安く寄り付きました。本日の日経平均は1日を通して方向感に欠ける展開となりました。昨日の終値を挟んでの推移が続いた日経平均は前場を59円安と1日の安値で終えました。日経平均は後場に入ると下げ幅を縮めてまもなくプラスに転じ結局23円高と小幅高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆545億円と5営業日ぶりに2兆円の節目を上回りました。

東証33業種は空運業や食料品、陸運業、情報・通信業などディフェンシブセクターを中心とした14業種が上昇しました。一方で不動産業や銀行業、鉄鋼、証券商品先物などの19業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が小幅に下げたほか、良品計画(7453)、三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)、楽天(4755)、トヨタ自動車(7203)はいずれも下落しました。中でも良品計画は前期決算が営業減益で着地し、中国事業の伸び悩みなどが意識され10%近い大幅安となりました。一方で任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、ソニー(6758)、日本電産(6594)は上昇しました。その他材料が出たところでは、前期決算が増収増益で着地し今期予想も大幅な増益となったドラッグストアのキリン堂ホールディングス(3194)が22%超の大幅高となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は材料難のなか小幅に上昇しましたが、TOPIXは下落するなど実質横ばいといったところです。マーケットにこう着感がでていますが、こういったときこそ急激な値動きに注意を払っておきたいところです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)