東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は82円高の2万1807円と3日続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。

昨日の米国市場で主要指数が高安まちまちだったことを受け、日経平均は18円高の2万1743円と小幅高で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に一時114円高まで上昇しましたが、すぐに上げ幅を縮めました。日経平均はその後はじりじりと上げ幅を広げる展開となり前場を69円高で終えました。日経平均は後場に入っても小幅なプラス圏での堅調な推移が続き結局82円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆9652億円と活況の目安とされる2兆円を割り込みました。

東証33業種は海運業や金属製品、繊維製品、その他製品など20業種が上げました。一方で水産・農林業や小売業、その他金融業などの13業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)が2.3%高となったほか、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、楽天(4755)、ファーストリテイリング(9983)、東京エレクトロン(8035)、SUMCO(3436)がいずれも上昇しました。中でも楽天は6%超の大幅高となっています。一方でソフトバンクグループ(9984)が小幅に下げたほか、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、キーエンス(6861)はいずれも下げました。中でもセブン&アイ・ホールディングスは今期の業績予想が市場予想に届かなかったことから売られ3%超下げています。

その他材料が出たところでは、ファッション小売大手のアダストリア(2685)が15%超の大幅高となりました。12-2月の営業利益が前年同期比で大幅な増益で着地したほか、今期の業績予想を大幅な増益と発表したことが好感されました。また、中華チェーンを展開するハイデイ日高(7611)も堅調な決算が好感されて2%高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均はじりじりと上昇し3日続伸となりました。日本時間今夜21時半に米雇用統計が発表されます。市場予想では雇用者数や平均時給など堅調な内容が予想されています。来週は2月・8月決算企業の決算発表がピークをむかえます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)