マーケットが大きく売られました。色々な心配があって、そしてそれは前からあったことなのだけれども、くらっとバランスが崩れて、売られてしまった、ということだと思います。そしてそのきっかけ、或いはその環境を作ってしまったのは、やはりアメリカ連銀のパウエル総裁の言葉だったかも知れません。大きい国の中央銀行の総裁の仕事は、本当に難しいものだと思います。

定期的に何か云わなければいけないし、世界中が注目するが、そして存在感がなくなっては困るのだが、逆に存在を消さねばならない。ちゃんとコミュニケーションしなければいけないが、何を考えているかを悟られてはいけない。文字通りミッション・インポッシブルな仕事です。でもそれをやらんとイカンのだなぁ。高値警戒感とか、そういった環境もあったでしょう。大した高値ではありませんが。

ちょっと凹みましたが、日本はもう来週の月曜日には新元号の発表です。どんな名前になるのだろう?平成は、小渕官房長官が筆で書かれた「平成」の文字を自分の顔の横に掲げた映像が強く記憶に残っていますが、今回はどのような発表の仕方をするのでしょう。私は、平成という時代は、日本にとっては資本市場をはじめとして様々なことがノーマライズした、世界標準に近付いた時代だと思っています。その間に株価は売られ、世界第二位から第三位の経済大国に下がったけど、日本企業の性能は以前より遙かに向上し、そしてこの小さい国なのに、引き続きダントツで世界第三位の経済大国です。

次の時代は、きっとここから日本が、そして日本の株式市場が、しっかりとした足取りで再浮上していく時代だと信じています。そうしなければいけないと強く思っています。そんな時代にふさわしい新元号が一週間後に発表されることを期して、この一週間を過ごしたいと思います。