みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。早いもので3月相場入りとなり、年度末の動きが注目される時期になってきました。
そうしたなか、今週も窓について解説したいと思いますが、先週の振り返りから見てみましょう。
先週は「引き続き緩やかな上向きを続ける5日移動平均線上を維持するようですと、12月4日と5日のあいだにあけた窓を埋めることが期待される反面、株価の水準を見ますと昨年10月の高値から同年12月の安値までの値幅の半値戻し水準(21,698円32銭)を上回る必要が出てきます」としましたが、果たして結果は…。
日足チャートを見ますと、2月28日に一旦5日移動平均線を割り込む場面がありましたが、翌営業日に5日移動平均線上を回復し、今月5日まで上向きの5日移動平均線上を維持しているのが分かります。
次に株価水準を見ますと、ここでも前週指摘した昨年10月の取引時間中の高値から同年12月25日の同安値までの値幅の半値戻し水準を上回っているのが分かります。
こうした値動きから、前述の12月4日と5日のあいだにあけた窓を埋めることへの期待が継続していると考えられるわけですが、一方不安要素もあります。それは、半値戻しの水準を維持することができるかどうかです。
仮に半値戻しの水準を維持できれば、いわゆる株価の底堅さから12月4日と5日のあいだの窓埋める可能性が高まる反面、維持できずに割り込んでしまうようですと、2月15日と18日のあいだにあけた窓を埋めることも視野に入ってきますので、今週達成した半値戻しの水準や5日移動平均線上を維持することができるかがとても重要なポイントになってくるのです。
こうした判断を実際の取引に活用する場合ですが、5日と半値戻しの水準の両方を終値で割り込んでしまった場合、買いポジションを持っているのは危険と判断されることになりますので、ポジションの半分やすべてを返済するというのがリスク回避の考え方になります。
そのため、この2つのポイントを日々確認し、株価の戻りが続くのか、あるいは反落して3月5日の終値より下にある窓を埋めるのかの判断に役立て、売りそびれることがないように準備しておきたいところです。