私はHuman Rights Watch(HRW)という人権擁護の国際NGOの理事(かつ5人いるヴァイスチェアの1人)をしているのですが、そのHRWのトップから金曜の深夜に連絡が来ました。曰く、ナイジェリアで私を騙ったフェイクニュースが流れていると。なんと!

私の最近の写真と実名を使い、HRWのヴァイスチェアでありかつトップ(まずここが嘘)であると騙り、ナイジェリアで行われた選挙について、そのプロセスを肯定するコメント(これが重大な嘘)を、SNS上で流したのです。それから数時間後、これはフェイクニュースである、HRWはそんなこと云ってない、という打消しがSNS上に、或るグループ(明らかに最初の書き込みをしたのと相反するグループ)から書き込まれました。週末には、全然知らない或るナイジェリア人(と名乗る者)から、良く言った!とのメッセージが私に届き、一方、私の名前に対して、何を云ってるんだ、無責任なことを云うな!という書き込みもSNS上になされました。やれやれ。

大した規模ではないので、私は静観してますし、HRWの本部がきちんとモニターしているので、安心なのですが、まさか私の名前を騙ったフェイクニュースが、国際的な問題に関して、かつ遠い国ナイジェリアで流れるとは夢にも思いませんでした。デジタル世界のなす業です。そして、フェイクニュースなんてどこにもあると、もちろん分かっているのですが、こんな身近に起きるとも思っていませんでした。あ、いや、起きたことはあるのです、何回か、日本で。しかしナイジェリアで起きるとは思いませんでした。フェイクニュースは当たり前であることを、皆さんも再認識しましょう!