【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 25239.37 △175.48 (2/4)
NASDAQ: 7347.54 △83.67 (2/4)
1.概況
米国市場はハイテク株中心に買いが入り上昇しました。ダウ平均はほぼ横ばいでスタートするとまもなくして86ドル安まで売られましたが、切り返すと昼前にプラスに転じ上げ幅を広げる展開となりました。引けにかけて一段高となったダウ平均は結局175ドル高の25,239ドルと続伸となりほぼ高値引けで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も83ポイント高の7,347ポイントと反発しています。
2.経済指標等
2018年11月の米製造業受注は前月比0.6%減となり増加を見込んでいた市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、情報技術と資本財・サービスが1%を超える上昇となったほか、通信サービスも1%近く上げました。一方でヘルスケアと素材が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はマイクロソフト(MSFT)とアップル(AAPL)が3%近く上げたほか、ボーイング(BA)も2%を超える上昇となりました。一方でエクソンモービル(XOM)とファイザー(PFE)が1%以上下げています。また、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)も1%近く下げました。
ダウ平均構成銘柄以外では、決算で1株利益が市場予想を上回った日用品大手のクロロックス(CLX)が5%以上上げています。物言う株主として知られるヘッジファンドが2億ドルを出資すると発表したピザチェーンのパパ・ジョンズ・インターナショナル(PZZA)も9%近く上げています。なお、取引終了後に決算を発表したグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)は営業利益が市場予想を下回ったことなどから時間外で大きく下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%高い2.72%となりました。ドル円は109円台後半で推移しています。一時は110円台前半まで円安が進む場面がありました。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高と円安を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が上値を伸ばし節目の21,000円を試すような展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)