味の素が、4月1日から塩(とコンソメ)の値上げをするとのこと。約11年ぶり、ザックリ7%程度。塩という食生活の基礎となるものの値上げと聞くと気になりますが、11年前から現代までの値上がり幅で云うと、アメリカ株で約2倍程度、日本株でも5割程度上がっていますから、我が国における生活必需品の価格が如何に長く、恐らく素晴らしい企業努力によって、上がらずに抑えられてきたかが分かります。
社会の基盤である、基礎食材、エネルギー、ヒト、これらのコスト(値段)が、ちゃんと緩やかに上がっていく社会が、健全な社会なのだと私は思います。もちろんそれはそれで問題もあるのですが、逆の問題(デフレ)よりも、健康的な問題だと思います。食材、エネルギー、ヒトのうち、ヒト以外の値段だけが先に上がっていくと困るので、まとめて上がっていかないといけません。
全部まとめて価格が上がる、そんな国が、世界では普通です。塩の値段の上昇は、日本の普通化と関係があるといいですね。