先週、AI用プログラミング言語Python(パイソン)のスクールに申込みました。

この歳でなぜ、と思われることでしょう。実際、渋谷の教室に着くなり、若者たちの、物珍しげな目線を痛く感じました。ただ、米シティグループでは今年からアナリストにパイソンのトレーニングを始めたと聞いていたところに、表題の「退屈なことはPythonにやらせよう」という本のタイトルに惹かれ、一念発起しました。

例えば、メールの中身をチェックし、準備しておいた文章を自動で送信できるとか、Websiteが更新されたら自動でダウンロードし、スプレッドシートを更新できる、などの機能は魅力的です。

今後10~20年で、米国の仕事の47%が機械化される可能性があるというフレイ=オズボーン論文が出たのが2013年。それから5年が経ち、確かに、急速に代替されていることもあります。レジ係のいない「アマゾンGo」もスタートし、日本でもローソンで類似の実証実験が始まりました。

一方、恐らく予想がハズレるものも多いと思われます。例えば、代替される仕事に挙げられている「動物のブリーダー」や「造園業者」などはどうでしょう。

論文では、「機械ができること」に焦点が当たっています。しかし、実際には、人間が「やりたいこと」なのかどうかも重要でしょう。動物好きや庭造り好きはこれらの職を離れ難いでしょう。相場予想でもまだまだAIは勝ったり負けたりで、相場好きの人はやはり市場に残るでしょう。

分野によっては、その作業に「情熱」をもっている人間は、「ルーチン」で計算をしている機械に勝てるのではと思います。かつて女性が洗濯板から解放され社会に出たように、イヤなことは機械に任せ、自分の好きなことに情熱をもって挑むことで成果が上がるはずです。

なにしろまずは、「退屈なことはパイソンに」やらせるため、猛特訓です。そこのところもパイソンがやってくれないかしら、とぼやきつつ、冬休みはこれに集中したいと思います。