東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は459円安の2万1810円と大幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証マザーズ指数も下落しましたが、東証2部指数は上昇しています。昨日の米国市場でダウ平均が600ドルを超える下げとなったことを受け、日経平均は384円安の2万1885円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げると9時21分に785円安の2万1484円と1日の安値をつけました。日経平均はその後ジリジリと持ち直し前場を715円安で終えました。日経平均は後場寄りからさらに下げ幅を縮めるとその後も徐々に値を戻し結局459円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆8253億円となりました。

東証33業種は全業種が下落しました。中でも保険業、建設業、鉱業の3業種が3%を超える下げとなりました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが下落しました。通信子会社の上場が正式に承認された売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)こそ2%近く上昇しましたが、ファーストリテイリング(9983)、ソニー(6758)、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、ファナック(6954)、トヨタ自動車(7203)、村田製作所(6981)、三井住友(8316)、武田薬品(4502)が総じて下落しました。

材料が出たところでは業績不安が出て米国市場でアップル(AAPL)が大きく下げたことを受け、関連銘柄が大きく下げました。太陽誘電(6976)が7%を超える下げとなったほか、アルプス電気(6770)が5%近く、旭化成(3407)も4%以上下げています。また、7-9月期の決算が減収減益となり通期の業績予想を下方修正したアパート投資サービスのTATERU(1435)がストップ安となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

米国株の大幅安を受け日経平均も大幅に下落しました。足元でやや戻り基調にあっただけにマーケットのセンチメントには悪影響がありそうです。明日は寄り付き前の8時50分に日本の7-9月期のGDP速報値が発表されます。西日本豪雨や北海道地震など自然災害の影響が大きく、マイナス成長になると予想されています。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)