東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は19円高の2万2269円と小幅に上昇しました。JPX日経400も小幅に上昇しましたが、TOPIXや東証2部指数、新興市場のマザーズ指数は下落しました。中でもマザーズ指数は2.5%安と大きく下落しました。

先週末の米国市場で主要指数が下落したことを受け、日経平均は128円安の2万2121円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に下げ幅を広げるとまもなく203円安の2万2046円と一日の安値をつけました。その後急速に持ち直した日経平均は小幅なプラスに転じるとその後は先週末の終値近辺で推移しました。前場を33円高で終えた日経平均は後場に入っても狭い値幅での値動きとなり、大きな方向感の出ないまま結局19円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1529億円となりました。

東証33業種は繊維製品や機械、鉱業など17業種が上昇しました。一方で石油石炭製品や非鉄金属、海運業など16業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が0.4%安となったほか、ソフトバンクグループ(9984)、ソニー(6758)、村田製作所(6981)、資生堂(4911)、三菱UFJ(8306)、太陽誘電(6976)がいずれも下落しました。中でもソニーが3%安となったほか、村田製作所は5.8%安、資生堂は4%安、太陽誘電は11.1%安といずれも大きく下落しました。太陽誘電の第2四半期決算は堅調だったものの、足元のスマホ関連需要の減速などを受けた今後の業績鈍化が警戒され売られたようです。

その他材料が出たところでは、「いきなりステーキ」などを展開するペッパーフードサービス(3053)が8%高となりました。7-9月の決算が大幅な増収増益となったことが好感されました。また、焼肉屋等をチェーン展開する物語コーポレーション(3097)がストップ高となりました。第1四半期決算が増収増益で会社の業績予想に対する好進捗が好感されました。一方で高級レストランを展開するひらまつ(2764)は一時ストップ安となり終値でも15%近い大幅安となりました。7-9月期が大幅な減益となり最終赤字となったことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は小幅に上昇しましたがTOPIXは小幅安と高安まちまちでした。今週は日本企業の決算発表が佳境を迎えます。また、14日に発表される日本の7-9月期GDP速報値や米消費者物価指数、15日に発表される米小売売上高などが注目材料となりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)