日経平均は高値からの連続安で、あっという間に22,000円台前半の水準まで押しこまれてしまいました。週初(10月15日)は円高が気がかりでしたが、米国株の大幅反発を好感して反発が続く?と期待していた方が多かったかもしれません。筆者もそうでした。

しかし、結局は大幅反落。先週末に形成した陽線の安値(22,323円)や10月限のSQ値(22,313円)なども下回りました。勢いを示すRSI(9日)は7.1%(10月15日)に低下。水準的にはかなり沈静化(売られ過ぎ)したものの、相場に逆行したくない確実派にとっては底打ち感には至っていません。

一方、5月以降のもみ合いレンジの中値(22,256円)付近にも相当し、目先的に下値の節目として意識されるかどうかです。第518回「超マニアックな日柄」でお話しました、押し目買いとして有効になりそうな、10月17日付近は、やはり安値変化日として注目度が高いとみられます。3月26日安値~7月5日安値までの日数期間が先に対等する日です。相場に逆行したい逆張り派には魅力的なタイミングになっているといえます。

ただ、最初は自律反発にとどまる公算が大きく、どこまで戻せるかどうか。下落基調が続く5日線(22,096円 10月15日)などに戻りを抑えられ、ダメ押しリスクは残ります。その後は安値を切り上げることができるかが重要で、値固めを経て25日線(23,352円 同)上を早期に回復するケースなどは、高値もみ合いに移行できる可能性が高まるとみています。

さて、日経平均の反発が近いとなれば、採用銘柄のリバウンドを狙いたいところです。ここに来て、複雑系のストラテジーは不要。以下は、採用銘柄225のうち25日線からのマイナスかい離が大きい順のランキングです。

 

【図表1】 日経平均採用銘柄の25日線からの マイナス乖離上位30(10/15現在)
出所:QUICK Astra Managerより株式会社DZHフィナンシャルリサーチ作成