ドル円が昨年11月9日以来となる114円台に乗せてきました。大型株への循環物色が続きやすい環境です。ただ、東証1部の騰落レシオは130%以上が続くなど、過熱水準を示唆しているし(過熱水準になっても株価はしばらく上がることが多い)、最近大幅に売り込まれた半導体関連までも買い戻しが目立つようになっており、そろそろ大型株物色は目先一巡する公算が大きい。

2016年以降、日経平均の25日線とのかい離率のピークは平均で5.7%程度です。それを現在の25日線に当てはめると、おおむね24,400円~24,500円程度がひとつの上値の目安となります。

ちょうど、E計算値です。一目均衡表という体系化された分析手法には、N計算値、V計算値、E計算値、NT計算値という基本的な値幅観測方法がありますが、その中で最も値幅が高くでる計算値です。持ち玉はいったん全部売り、といわれる水準です。日経平均の7月5日安値(21,462円)~7月18日高値(22,949円)までの上昇幅1487円を、7月18日高値からさらに上げる(22,949円+1,487円)と、24,436円になります。

もっと大きい波動のE計算値なら、3月26日安値(20,347円)~5月21日高値(23,050円)までの上昇幅2,703円を、5月21日高値からさらに上げた25,753円。あと考えられるのは、1月23日高値(24,129円)~3月26日安値(20,347円)までの下落幅3,782円を、その下落波動の中値22,238円からの上昇とみた26,020円。25,753円から26,020円なんて1日で動く幅なので、この水準が年内あやしい。

一方、10月の日柄で重要なのは、9月27日のマネックス証券のトレステセミナーでもお伝えした、小さな変化日も含め、10月2日、10月9日、10月17日、10月29日です。中でも、押し目買いとして有効になりそうなのが、10月17日付近。

長い期間で重要なのが、9月7日安値から79~80日目。おそらく、年明けの1月8日~1月9日になります。
もっとマニアックな話をしますと、昨年4月17日安値から今年1月4日までの177日間が、先に対等する9月18日(実際は1日前の176日目)の大陽線に注目。1月4日の大陽線と同じ水準で同じ値幅が出現していますよね。これ、偶然ではないのです。さて、そうすると9月18日から176~177日目はいつになるか? きっと、重要な日になるかもしれませんので、メモしておくとよいかもしれません。

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