【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 25250.55 ▼89.44 (10/15)
NASDAQ: 7430.74 ▼66.15 (10/15)
1.概況
昨日の米国市場は主力ハイテク株の下げが重荷となり主要指数は反落しました。小幅安でスタートしたダウ平均はすぐにプラスに転じて上げ幅を広げると一時は140ドル高以上上げる場面も見られました。しかし引けにかけて急速に弱含むと結局89ドル安の25,250ドルで取引を終えました。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も66ポイント安の7,430ポイントとなっています。ダウ平均の下落率0.4%に対しナスダック総合指数の下げは0.9%と2倍以上の下落率となりました。
2.経済指標等
9月の米小売売上高は前月比0.1%増と前月から増加したものの市場予想を下回りました。変動の大きい自動車を除いた売上高は前月比0.1%減と減少してこちらも市場予想を下回っています。一方で10月のニューヨーク連銀製造業景気指数は21.1と前月から上昇し市場予想も上回りました。
3.業種別動向
S&P業種別指数は生活必需品や不動産、公益事業などの4業種が上げました。一方で情報技術やエネルギー、ヘルスケアなどの7業種が下げています。
4.個別銘柄
主力ハイテク株に売りが広がりました。アップル(AAPL)、アマゾンドットコム(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)、ネットフリックス(NFLX)がいずれも2%前後の下げとなりました。ダウ平均構成銘柄ではウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)やプロクター・アンド・ギャンブル(PG)などのディフェンシブ銘柄の一角が堅調でした。
5.為替・金利等
米長期金利は前日比変わらずの3.16%となりました。ドル円は111円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国株の下げを受け本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。日経平均は売り一巡後に買い戻しの動きが見られてプラス圏に浮上できるのか、それとも22,000円の節目近くまで下げ幅を広げるのか注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)