初心者でもわかりやすい金融用語集

手控え

手控えとは、投資家が積極的な売買を控え、様子見の姿勢を取ることを指す相場用語です。

手控えの状態では、市場参加者が新規の投資や大きな取引を控えるため、取引高が減少し、相場の動きが鈍くなる傾向があります。

手控えが発生する主な要因としては、重要な経済指標の発表や企業の決算発表を控えている場合、政治的な不確実性がある場合、市場の方向性が不透明な場合などが挙げられます。

例えば、「大型イベントを控えて投資家の手控えムードが強まっている」といった使われ方をします。

手控えが長期化すると、市場の 流動性 流動性流動性とは、資産の変換のしやすさを示す概念です。 資産の流動性とは、価格に大きな影響を与えず速やかに資産を処分できる度合いを意味します。例えば、上場株式は速やかに株式市場で売却できることから、相対的... が低下し、価格の変動性が高まる可能性があります。一方で、手控えの後に重要な情報が明らかになると、急激な相場変動が起こることもあります。