遅行指数
遅行指数とは、景気の動きに遅れて変動する経済指数のことです。これは、景気の変動を事後的に確認するための指標として使われます。遅行指数は、内閣府が毎月公表している
景気動向指数
景気動向指数景気動向指数とは、生産や雇用など、さまざまな経済活動における重要な指標の動きを統合し、景気の現状把握や将来予測に役立てるために作成された経済指標で、内閣府が毎月公表しています。
景気動向指数には、次...
の一つで、他には景気に先行して動く
先行指数
先行指数先行指数とは、景気の動きに先行して変動する経済指数のことです。これにより、将来の景気動向を予測するための重要な指標となります。内閣府が毎月公表している景気動向指数の一つで、他には景気の現状を示す一致指...
と、景気と同時に動く
一致指数
一致指数一致指数とは、景気の動きとほぼ一致して動く経済指数のことです。内閣府が毎月作成している景気動向指数の一つで、景気の現状把握に使用されます。他の景気動向指数には、景気に先行して動く先行指数と、遅れて動く...
があります。
遅行指数は、景気が変動した後にその影響を受けて動くため、景気の転換点を確認するために利用されます。具体的な例として、
完全失業率
完全失業率完全失業率とは、労働市場において、働く意思と能力があるにもかかわらず、仕事に就けていない人々の割合を示す指標のことです。
具体的には、失業者数を労働力人口で割り、その結果をパーセンテージで表した数値...
や家計消費支出、法人税収入などが遅行指数に含まれます。これらの指標は、景気の変動が実際に経済全体にどのような影響を与えているかを把握するのに役立ちます。
たとえば、景気が好転すると雇用が増え、完全失業率が低下するまでに時間がかかるため、完全失業率は遅行指数として分類されます。同様に、景気が悪化すると消費が減少しますが、その影響が家計消費支出の統計に反映されるのは遅れてからです。