初心者でもわかりやすい金融用語集

潜在GDP

潜在 GDP GDPGDPとは、「Gross Domestic Product」の略称で、「国内総生産」のことを指します。これは、特定の期間(通常は1年)にその国内で生産されたすべての最終財・サービスの市場価値の合計を指... とは、一国の潜在的な供給力を表す推計値です。潜在GDPは、労働力の質と量、資本ストック、技術水準などの要素に基づいて計算されます。たとえば、労働力が増加したり、技術革新が進んだりすると、潜在GDPも増加する傾向があります。

これは、仮に十分な需要があり、経済が完全雇用の状態で資源が最適に活用された場合に達成可能な生産量を示す指標でもあります。そのため、総需要と比較することで、需給ギャップや潜在成長率の推計、経済の過熱や不況の度合いを判断するために用いられます。

たとえば、総需要が潜在GDPを上回る場合、経済は過熱状態にあり、 インフレ インフレインフレとは、インフレーションの略語で、一般的な物価水準が持続的に上昇する現象のことです。これは、通貨の価値が下がることを意味し、同じ金額で購入できる商品やサービスの量が減少することを示します。インフ... リスク リスクリスクとは、投資やビジネスなどの経済活動において、予期しない損失が生じる可能性のことです。リスクには様々な種類があり、市場リスク、信用リスク、運用リスク、流動性リスクなどが挙げられます。 市場リスク... が高まる可能性があります。逆に、総需要が潜在GDPを下回る場合、経済は不況状態にあり、 失業率 失業率失業率とは、労働力人口に対する失業者の割合を示す経済指標のことです。労働力人口とは、働く意思と能力を持つ15歳以上の人々の総数を指し、失業者とは、仕事を探しているが見つからない人々を指します。 具体... が高まる可能性があります。このように、潜在GDPは経済政策の策定や評価において重要な指標となります。