1.概況
本日の日経平均は142円高の2万2362円と上昇しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け、日経平均は50円高の2万2270円と続伸して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を縮めるとマイナスに転じ一時は56円安をつけましたが、その後持ち直すと再びプラスに転じて上げ幅を広げました。前場を101円高で終えた日経平均はドル円がやや円安に振れたことも追い風となり後場寄りからさらに上げ幅を広げると12時47分に170円高と1日の高値をつけました。その後やや上げ幅を縮めた日経平均は結局142円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆9848億円となりました。東証33業種は石油石炭製品やガラス土石製品、輸送用機器などの28業種が上昇した一方で、パルプ・紙、陸運業、情報・通信業などの5業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップに入ったソフトバンクグループ（9984）は朝方に3％以上下げる場面があったものの徐々に持ち直しプラスに転じると結局1.3％高となりました。その他にも任天堂（7974）やトヨタ自動車（7203）、東海カーボン（5301）、マネックスグループ（8698）が上昇しています。一方で昨日に続きKDDI（9433）、NTT（9432）、NTTドコモ（9437）の通信各社が軟調でした。その他材料が出たところでは、株主優待の導入を発表した酒販売チェーンのやまや（9994）が11.8％の大幅高となりました。また、株式分割を発表したシステム会社のインフォメーションクリエーティブ（4769）が急騰しストップ高となりました。
【VIEW POINT: 明日への視点】
一時はマイナスに転じた日経平均ですが、結局142円高と堅調な展開でした。ただ引き続き商いは少なく、マーケットは盛り上がりに欠けています。引き続き米中の貿易交渉の進展が市場の主要な焦点となりそうです。
（マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕）
