NYダウ: 25187.70 ▼125.44 (8/13)
NASDAQ: 7819.71 ▼19.40 (8/13)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場はトルコ情勢を警戒した売りが続き続落となりました。朝方は70ドル高近くまで買われるなど上昇して始まったダウ平均ですが、買いが続かずしばらくしてマイナスに転じると昼過ぎには160ドル安近くまで売られました。その後やや持ち直したダウ平均ですが上値は重く結局125ドル安の25,187ドルと4日続落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も19ポイント安の7,819ポイントと続落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が下げ、エネルギーと素材、金融が1%を超える下落となりました。一方で公益事業とヘルスケアが小幅に上げています。不動産は変わらずでした。
4.個別銘柄動向
ツイッター(TWTR)が2%を超える上昇となりました。空売り投資家として有名な米調査会社がツイッターの株価に強気の見通しを示したことが好感されました。また、食品卸売最大手のシスコ・コーポレーション(SYY)も決算で1株利益が市場予想を上回ったことで6%以上上げたほか、調査会社のニールセン・ホールディングス(NLSN)も投資会社が株式を保有しているのが明らかとなったことで急伸し12%余り上げました。さらにアナリストが強気の業績見通しを示したアマゾン・ドット・コム(AMZN)が堅調で上場来高値を更新しています。一方で一部生産拠点を海外に移す同社の計画に対しトランプ米大統領が改めて批判的なコメントをツイッターに投稿したことで大型バイクのハーレーダビッドソン(HOG)が4%以上下げました。フォード・モーター(F)も7月の中国新車販売台数が前年同月比で32%減ったと発表したことで3%近く下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い2.88%となりました。ドル円は110円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場は続落となったものの、先週末と昨日の2日間で日経平均が740円も下げた後で自律反発が期待されることや、ドル円が円安となっていることから本日の日本市場は上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の22,000円や一目均衡表の雲の下限(22,073円)を回復できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)