1.概況
本日の日経平均は155円高の2万2662円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数も上昇しましたが東証2部指数はわずかに下げています。昨日の米国市場でダウ平均が小幅に上昇したことを受け、日経平均は6円高とわずかに上昇して寄り付きました。日経平均は寄り付き直後にマイナスに転じましたがすぐに再びプラスに転じるとその後は堅調に推移し、前場を54円高で終えました。日経平均は上海総合指数や香港ハンセン指数が堅調に推移したことが追い風となってか、日経平均は後場寄りから上げ幅を広げました。その後は一貫して高値圏での堅調な推移が続いた日経平均は結局155円高と反発して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1525億円となりました。東証33業種は石油石炭製品や情報・通信業、鉱業など27業種が上昇しました。一方で水産・農林業、パルプ・紙、精密機器などの6業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。中でも決算が大幅な増収増益だったソフトバンクグループ(9984)は売買代金トップの商いを集めて6.5%高と大幅に上昇しました。ソフトバンクグループの終値は10,050円と昨年11月以来約9ヶ月ぶりに10,000円の節目を上回りました。また、ソフトバンクグループ1銘柄で日経平均を70円近く引き上げています。その他にも任天堂(7974)、トヨタ自動車(7203)、スズキ(7269)、楽天(4755)、ソニー(6758)、東海カーボン(5301)が上昇しました。中でも楽天は決算が好感されて6.8%の大幅高となりました。その他材料が出たところでは、第1四半期の営業利益が15億円超の営業赤字だったカーナビゲーション等を手がけるパイオニア(6773)が24%近い大幅安となりました。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均はほぼ1日を通して堅調な展開でした。ソフトバンクグループという日経平均寄与度の高い銘柄が大幅に上昇したことも好材料となりました。日経平均がなかなか抜けきれない2万3000円の節目にトライし、抜けきることができるのか注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)