NYダウ: 24307.18 △35.77 (7/2)
NASDAQ: 7567.69 △57.38 (7/2)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場はハイテク株に買いが入り3日続伸となりました。朝方に193ドル安まで売られたダウ平均は一旦25ドル安程度まで持ち直す場面もありましたが、戻し切れず再び下げ幅を広げると午後に170ドル安程度まで下落しました。しかし、その後下げ幅を縮めると引けにかけてプラスに転じ結局35ドル高の24,307ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も57ポイント高の7,567ポイントとなっています。
2.経済指標等
6月の米ISM製造業景況感指数は60.2と前月から上昇し市場予想も上回りました。一方で 5月の米建設支出は前月比0.4%増に止まり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち情報技術や公益事業、金融などの7業種が上げ、情報技術は1%近く上昇しました。一方でエネルギーや生活必需品などの4業種が下げ、エネルギーは1%を超える下落となっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)が2%近く上げたほか、マイクロソフト(MSFT)やゴールドマン・サックス(GS)、アップル(AAPL)、アメリカン・エキスプレス(AXP)も1%以上上昇しています。一方でウォルマート・ストアーズ(WMT)が2%近く下げたうえ、原油価格の下落を受けてシェブロン(CVX)とエクソンモービル(XOM)も1%以上の下落となりました。また、ナイキ(NKE)も1%を上回る下げとなっています。ダウ平均構成銘柄以外では、投資判断と目標株価の引き下げを受けて百貨店のノードストローム(JWN)が2%余り下げています。電気自動車のテスラ(TSLA)は量産が難航していた新型車「モデル3」の生産ペースが第2四半期の最終週に目標に到達したと発表し大きく上昇する場面もありましたが、買いが続かず2%を超える下落となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い2.87%となりました。ドル円は110円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばし、節目の22,000円を試すような展開をみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)