NYダウ: 24252.80  ▼328.09 (6/25)
NASDAQ: 7532.01  ▼160.81 (6/25)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場はトランプ米政権が中国企業への対米投資制限とIT(情報技術)の流出規制を強化する検討に入ったと伝わったことでハイテク株を中心に売りが出て大きく下落しました。117ドル安でスタートしたダウ平均は昼過ぎに450ドル安近くまで下落すると一旦下げ渋ったものの、戻りが鈍いなか取引終盤に再び下げ幅を広げると一時は500ドル安近くまで売られる場面もありました。通商政策を担当するナバロ大統領補佐官が中国企業の対米投資の制限は検討していないと述べたと伝わったことで引けにかけて下げ渋ったダウ平均ですが結局328ドル安の24,252ドルと反落して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も160ポイント安の7,532ポイントと3日続落となり2%余りの大幅下落となっています。

2.経済指標等
5月の米新築住宅販売件数は年率換算で前月比6.7%増の68万9000戸となり市場予想も上回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が下げ、情報技術とエネルギー、一般消費財・サービスが2%を超える下落となりました。一方で公益事業と生活必需品が上げ、公益事業は1%を上回る上昇となっています。

4.個別銘柄動向
IT技術の流出規制が供給網を中国に広げる半導体大手の事業に悪影響が出るとの見方から半導体関連株に売りが膨らみ、画像処理半導体大手のエヌビディア(NVDA)が5%近く下げたほか、マイクロン・テクノロジー(MU)やアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も大きく下げました。また、インテル(INTC)も3%以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。さらに米中貿易摩擦激化への懸念からキャタピラー(CAT)やボーイング(BA)も2%を超える下げとなっています。大型バイクのハーレーダビッドソン(HOG)もEUの報復関税を受けて生産拠点の一部を海外に移す考えを示したことで6%近く下げています。一方で同業大手のクラフト・ハインツ(KHC)が買収を検討していると伝わった食品大手のキャンベル・スープ(CPB)が急伸し9%以上上昇しました。

5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い2.88%となりました。ドル円は109円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。東証1部の騰落レシオが75%となるなど短期的に売られすぎのサインもみられるなかで日経平均が朝方の売り一巡後に下げ渋る展開となるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)