1.概況
本日の日経平均は41円高の2万2508円と小幅に上昇しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。中でもマザーズ指数は1.2%の大幅高となっています。昨日の米国市場でダウ平均が94ドル高と上昇した一方でドル円がやや円高に振れたことを受け、日経平均は26円安の2万2440円と小幅に下落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後にすぐにプラスに転じると一時は99円高まで上げ幅を広げました。前場を69円高で終えた日経平均は、後場に入ると徐々に上げ幅を縮める展開となりました。結局日経平均は41円高と小幅高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆6427億円となりました。東証33業種は水産・農林業や電気・ガス業、医薬品など25業種が上昇しました。一方で鉱業や石油石炭製品など8業種が下げています。

2.個別銘柄動向等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップのマネックスグループ(8698)が小幅に上げたほか、武田薬品(4502)、任天堂(7974)、三菱商事(8058)、三菱UFJ(8306)、東京電力(9501)はそれぞれ上昇しました。武田薬品は買収提案が合意に達する見通しになったと報じられ4%高となりました。三菱商事も好業績が好感され4.6%高となっています。一方で三井物産(8031)やトヨタ自動車(7203)などは下げています。その他材料が出たところでは、福利厚生サービスを手がけるベネフィット・ワン(2412)が8.7%の大幅高となりました。好調な決算のほか、増配や自社株買いの見通しも好感されました。また、呉服専門店のさが美グループホールディングス(8201)が25%の大幅高となりました。カタログ通販を手がけるベルーナ(9997)が株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表し、TOB価格にさや寄せしました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は小幅高となりました。明日は取引時間中の13時25分にトヨタ自動車が決算発表を行います。これまで引け後に決算発表を行っていた同社が初めて場中に発表を行うということで、普段よりも一層注目が集まりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)