1.概況
本日の日経平均は32円高の2万2191円と小幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400も小幅に上昇しましたが、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数は下落しています。昨日の米国市場で主要指数は高安まちまちでしたが、日経平均は昨日の堅調な地合を引き継いで73円高の2万2231円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を広げると一時は上げ幅が200円を上回る時間帯もありました。その後やや上げ幅を縮めた日経平均は前場を137円高で終えました。昨日大幅高となっていたこともあってか日経平均は後場に入ると徐々に上げ幅を縮めました。一時は18円高をつける場面もあった日経平均は結局32円高と1日の安値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆5927億円となりました。東証33業種は非鉄金属や鉄鋼、石油石炭製品など20業種が上昇しました。一方でゴム製品やサービス業など13業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのマネックスグループ(8698)が7.5%の大幅安となったほか、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ソニー(6758)も下げています。一方で三菱UFJ(8306)が1.3%高となったほか、ルネサス(6723)、三井住友(8316)、ソフトバンクグループ(9984)も小幅に上昇しました。材料が出たところでは、エンジン部品製造などを手掛ける安永(7271)が12%近い大幅高となりました。業績予想を上方修正したことが好感されました。また、スポーツ用品の美津濃(8022)が9%近く上昇しました。前期の営業利益予想を上方修正したことが好感されました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は一時は200円以上上昇しましたが、結局小幅高で取引を終えました。決算発表シーズン入りを前にした警戒感もあってかマーケットは本格的なリスクオンにはいたっていないようです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)