NYダウ: 24033.36 △389.17 (4/3)
NASDAQ: 6941.28 △71.16 (4/3)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は下げが目立っていたハイテク株などに買い戻しが入り反発しました。上昇して始まったダウ平均は270ドル高近くまで買われた後に上値が伸び悩み午後に50ドル高程度まで上げ幅を縮める場面もみられましたが、取引終盤に再び上げ幅を広げると引け間際には400ドル高まで上昇しました。結局ダウ平均は389ドル高の24,033ドルと節目の24,000ドルを回復して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も71ポイント高の6,941ポイントとなっています。
2.経済指標等
3月の米新車販売台数は年率換算で1748万台となり市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもエネルギーが2%を超える上昇となったほか、ヘルスケアや素材、金融なども1%を上回る上昇となっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はIBM(IBM)を除く29銘柄が上げました。そのなかでもナイキ(NKE)が4%高となったほか、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)とジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)も3%を上回る上昇となりました。また、原油高を受けてエクソンモービル(XOM)とシェブロン(CVX)も2%を超える上昇となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、トランプ米大統領による批判を受けて大きく下げていたアマゾン・ドット・コム(AMZN)が反発し1%を超える上昇となっています。さらに3月の新車販売台数が市場予想を大幅に上回ったゼネラル・モーターズ(GM)も3%を上回る上昇となり、フォード・モーター(F)も新車販売台数が市場予想を上回ったことで3%近く上げました。量産車「モデル3」の生産台数が過去7日間で2000台超まで増えたと発表した電気自動車のテスラ(TSLA)も6%近く上げています。一方でCBS(CBS)が企業価値を下回る価格で買収を計画していると伝わったメディア大手のバイアコム(VIA)が6%を超える下落となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%高い2.77%となりました。ドル円は円安に振れ106円台半ばで推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高と円安を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で21,457円)や節目の21,500円を回復できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)