NYダウ: 24610.91  ▼335.60 (3/19)
NASDAQ: 7344.24  ▼137.74 (3/19)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場はフェイスブック(FB)の急落を受けてハイテク株に売りが広がり大幅反落となりました。ダウ平均は52ドル安でスタートすると下げ幅を大きく広げる展開となり、取引終盤には500ドル安近くまで売られる場面もみられました。引けにかけてやや持ち直したダウ平均ですが結局335ドル安の24,610ドルと3日ぶりの反落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も137ポイント安の7,344ポイント安と反落し2%近い下げとなっています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでも情報技術が2%を超える下落となったほか、エネルギーとヘルスケア、素材、一般消費財・サービス、生活必需品も1%を上回る下げとなっています。

4.個別銘柄動向
フェイスブックが急落し7%近く下げました。フェイスブックの会員情報が大統領選でトランプ陣営のキャンペーンに関与した英データ分析会社によって不正に利用されたと伝わり広告規制の強化に発展しかねないとの懸念から売りがかさみました。他のハイテク株にも売りが波及するなかグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)や動画共有アプリのスナップ(SNAP)が3%を超える下げとなったほか、アマゾン・ドット・コム(AMZN)やネットフリックス(NFLX)も1%以上下げています。また、ライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズが死亡事故で自動運転車の走行試験を中止したと伝わり同社と提携する画像用半導体大手のエヌビディア(NVDA)が4%近く下げています。ダウ平均構成銘柄では30銘柄中29銘柄が下げ、キャタピラー(CAT)とジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、スリーエム(MMM)、マクドナルド(MCD)、ダウ・デュポン(DWDP)が2%を超える下落となっています。一方でボーイング(BA)が小幅に上げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い2.85%となりました。ドル円は106円近辺で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が200日移動平均線(昨日時点で21,278円)を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)