NYダウ: 25335.74  △440.53 (3/9)
NASDAQ: 7560.81  △132.86 (3/9)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は、米雇用統計で非農業部門の雇用者数が大きく増え米景気の力強さが改めて確認されたうえ、平均時給の伸びが鈍化し米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを加速させるとの警戒感が後退したことから大幅続伸となりました。109ドル高でスタートし大きく押すことなく一日を通して上げ幅を広げる展開となったダウ平均は440ドル高の25,335ドルと続伸しほぼ高値引けで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も132ポイント高の7,560ポイントと6日続伸となり、1月26日に付けた史上最高値をほぼ1カ月半ぶりに更新しています。

2.経済指標等
2月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比31万3千人増加し市場予想を大きく上回りました。また、失業率は前月から横ばいの4.1%となりました。平均時給は前年同月比2.6%増となり市場予想を下回っています。1月の米卸売在庫は前月比0.8%増加し市場予想を上回りました。1月の米卸売売上高は前月比1.1%減となっています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち電気通信サービスを除く10業種が上げました。そのなかでも金融と資本財・サービス、情報技術が2%を超える上昇となっています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は変わらずとなったベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)を除く29銘柄が上げました。そのなかでもシェブロン(CVX)とキャタピラー(CAT)が3%以上上昇したほか、ゼネラル・エレクトリック(GE)とJPモルガン・チェース(JPM)、インテル(INTC)も3%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外では、天然ガス大手への天然ガス田の売却で交渉していると伝わったチェサピークエナジー(CHK)が4%を上回る上昇となりました。一方で売上高の見通しが市場予想を下回った通信機器のフィニサー(FNSR)が4%を超える下落となっています。

5.為替・金利等
長期金利は米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回ったことを受けて0.04%高い2.89%となりました。ドル円は106円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて大きく上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は失速したことで先週末に引けで超えられなかった25日移動平均線(先週末時点で21,752円)を上回って大きく上値を伸ばしそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)