1.概況
本日の日経平均は234円安の2万1736円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場で主要指数が下落したことを受け、日経平均は180円安と反落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に下げ幅を広げると10時半頃に343円安と1日の安値をつけました。前場を258円安で終えた日経平均は、後場に入っても前引け水準での推移が続きました。後場はやや狭い値幅での推移となった日経平均は結局234円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆5902億円となりました。東証33業種は全業種が下落しました。中でも鉄鋼と水産・農林業の2業種が2%を超える下げとなっています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが下落しました。売買代金トップの任天堂(7974)が1.2%安となったほか、ソニー(6758)、三菱UFJ(8306)、ファナック(6954)、トヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)などがいずれも下落しました。一方でNTT(9432)が2.5%高、ブイ・テクノロジー(7717)が1.9%高とそれぞれ堅調でした。NTTは自社株買いを発表したことが好感されました。その他材料が出たところでは、衣料店大手のアダストリア(2685)が7%超の大幅高となりました。創業者の社長復帰が発表されたことで、業績回復期待から買われたようです。また、パチンコ機などの製造を手がける平和(6412)が8%近い大幅高となりました。大手証券が投資判断と目標株価を引き上げたことが好感されました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
米株安を嫌気して日経平均は反落しました。昨日の米国市場でダウ平均は上昇して推移していたものの引けにかけて大きく下げたことから、今後のマーケット動向への不安感が広がった面もあるのかもしれません。やはり明日の日本市場の動向も米国株次第という面が特に大きそうで、今夜の米国市場の値動きが注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)