1.概況
本日の日経平均は224円安の2万1925円と4日ぶりに反落しました。TOPIX、JPX日経400も下落しましたが、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数、日経ジャスダック平均は上昇しました。昨日の米国市場がプレジデントデーの休場で材料不足のなか、日経平均は昨日まで3日続伸し1,000円近く上昇していたことから利益確定売りに押されて94円安の2万2054円と反落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げると、11時過ぎに317円安と1日の安値をつけました。前場を265円安で終えた日経平均は、後場に入ってやや持ち直しましたが上値は限定的で結局224円安と反落して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆2390億円とやや低調でした。東証33業種はパルプ・紙、電気・ガス業、陸運業、倉庫運輸関連、水産・農林業の5業種のみ上昇し残る28業種は下落しました。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は売買代金トップの任天堂(7974)を除きほとんどが下落しました。任天堂は0.4%高と小幅に上昇しましたが、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、ソフトバンクグループ(9984)、ファナック(6954)、ファーストリテイリング(9983)、三井住友(8316)などが軒並み下落しました。材料が出たところでは、プリント配線板ドリルで世界シェアトップのユニオンツール(6278)が6%超の大幅高となりました。昨日発表した通期決算が大幅な増収増益で着地したほか、今期も増収増益予想としたことが好感されました。一方で建機のレンタルなどを手掛ける西尾レントオール(9699)が9%超の大幅安となりました。公募増資を発表したことで今後の需給悪化が懸念され売られました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は4日ぶりに反落しました。米国市場の休場でやや材料に乏しい中で直近3営業日の急騰の反動売が出たという印象です。明日は休場明けの今夜の米国市場の動向およびやや円安に戻しているドル円動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)