NYダウ: 24290.05  △58.46 (12/4)
NASDAQ: 6775.37  ▼72.22 (12/4)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は高安まちまちとなりました。米上院での税制改革法案可決を受けてダウ平均は反発し史上最高値を更新したものの、ハイテク株に売りが出たことでS&P500株価指数とナスダック総合株価指数は続落となりました。192ドル高と大きく上昇して始まったダウ平均はさらに買われるとしばらくして300ドル高余りまで上昇しましたが、その後は上げ幅を大きく縮める展開となりました。結局ダウ平均は失速し58ドル高の24,290ドルとなったものの、先月30日に付けた史上最高値を更新して取引を終えています。一方でS&P500株価指数が2ポイント安の2,639ポイントとなったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は72ポイント安の6,775ポイントと1%余りの大幅下落となっています。

2.経済指標等
10月の米製造業受注は前月比0.1%減となりましたが、市場予想は上回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、電気通信サービスと金融、一般消費財・サービスが1%を超える上昇となり、素材と生活必需品も1%近く上げています。一方で5業種が下げ、情報技術が2%近く下落したほか、不動産とヘルスケアも1%を上回る下げとなっています。

4.個別銘柄動向
事業買収で21世紀フォックス(FOXA)と交渉を再開させたと伝わったウォルト・ディズニー(DIS)が5%近く上げ、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。21世紀フォックス(FOXA)も3%近く上げています。そのほかのダウ平均構成銘柄では、ホームデポ(HD)とボーイング(HD)、JPモルガン・チェース(JPM)も2%を超える上昇となり、ウォルト・ディズニーとホームデポ、ボーイング、JPモルガン・チェースの4銘柄でダウ平均を120ドル以上押し上げています。一方でハイテク株に売りが出るなかマイクロソフト(MSFT)が4%近く下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。ビザ(V)も3%近く下げたほか、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も2%以上の下落となり、マイクロソフトとビザ、ユナイテッドヘルス・グループの3銘柄でダウ平均を80ドル余り押し下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、医療保険大手のエトナ(AET)を690億ドルで買収することで合意したと発表したドラッグストアチェーン大手のCVSヘルス(CVS)が財務負担を懸念する売りで4%を上回る下落となりました。エトナも1%以上下げています。百貨店大手のメーシーズ(M)は年末商戦の滑り出しが好調だとして7000人を追加増員すると発表したことで7%近く上げています。投資判断と目標株価の引き上げを受けて物流大手のUPS(UPS)も3%近く上昇しました。

5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い2.37%となりました。ドル円は112円台半ばで推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場でハイテク株が売られナスダック総合株価指数が大きく下げたことや、ドル円も円高となっていることから本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の22,500円や25日移動平均線(昨日時点で22,482円)を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)