1.概況
本日の日経平均は154円高の2万2416円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇しドル円が112円台後半まで円安に戻したことを受け、日経平均は195円高の2万2456円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を広げると9時半過ぎに301円高と1日の高値をつけました。その後やや上げ幅を縮めて前場を226円高で終えた日経平均は後場に入っても前場終値水準での推移が続きましたが引けにかけて上げ幅を縮めると154円高と反発して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆5004億円となりました。東証33業種は石油石炭製品、非鉄金属、鉱業、機械など28業種が上昇しました。一方でパルプ・紙、その他製品など5業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)やソニー(6758)は小幅に下げたものの、三菱UFJ(8306)、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、SUMCO(3436)、安川電機(6506)などが上昇しました。材料が出たところでは、昨日の大引け後に今期の業績予想を上方修正した健康機器メーカーのヤーマン(6630)は22%の大幅高で上場来高値を更新しました。また、「激落ちくん」で知られる掃除用品の製造や販売を手掛けるレック(7874)は国内証券が投資判断を引き上げたことが好感され、6%近い大幅高となっています。また、中期経営計画を策定して2020年度の目標を売上高1500億円、経常利益75億円と、ROE8%と発表したロイヤルホールディングス(8179)も3.5%高としっかりでした。一方で液晶や半導体などを扱う専門商社のシンデン・ハイデックス(3131)は公募増資を発表したことが嫌気されストップ安となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は154円高と反発しました。日経平均も上昇しましたが、足元で上昇が目立っているのがJ-REITです。東証REIT指数は16日に0.9%高、17日に1.5%高、昨日1.1%高、本日も1%高と連日の大幅上昇となっています。東証REIT指数は低迷が続いてきましたが、予想分配金利回りが4%を超えるなど割安感が出てきた中で徐々に資金が向かっているようです。こういった動きにも注意を払っておきたいところです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)