NYダウ: 23273.96  ▼54.67 (10/23)
NASDAQ: 6586.83  ▼42.23 (10/23)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は利益確定の売りで反落となりました。一時40ドル高近くまで買われるなど午前中は小幅高で推移していたダウ平均ですが、上値が伸び悩むなか午後に入って徐々に売りが優勢になるとマイナスに転じ結局54ドル安の23,273ドルと7日ぶりに反落し安値引けで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も42ポイント安の6,586ポイントと反落しています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち電気通信サービスや資本財・サービス、一般消費財・サービスなどの10業種が下げ、電気通信サービスは1%近く下落しました。一方で公益事業が上げています。

4.個別銘柄動向
投資判断や目標株価の引き下げが相次いだゼネラル・エレクトリック(GE)が6%を超える下落となり、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。また、10-12月期の売上高の見通しが市場予想を下回った玩具大手のハズブロ(HAS)や、決算で1株利益が市場予想を下回ったアルミ工業品大手のアーコニック(ARNC)が急落しています。一方で東芝メモリとフラッシュメモリーの長期供給契約を交わすとの見通しを示したハードディスク駆動装置のシーゲート・テクノロジー(STX)が急伸したほか、決算で売上高や1株利益が市場予想を上回ったアパレルのVFコーポレーション(VFC)も大幅高となっています。決算が市場予想を上回る増収増益だったTモバイルUS(TMUS)も堅調でした。

5.為替・金利等
長期金利は0.02%低い2.36%となりました。ドル円はやや円高に振れ113円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株安と円高を受けて本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。こうしたなか昨日に15連騰となり連騰記録を更新した日経平均の連騰記録が途切れるのか、それとも切り返し連騰記録をさらに伸ばすのかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)