1.概況
本日の日経平均は89円高の2万220円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が大きく上昇したことを受け、日経平均は130円高の2万260円で寄り付きました。本日の日経平均は寄り付きの水準が1日の高値になるとその後はやや上げ幅を縮めました。10時過ぎに上げ幅を70円程度まで縮めた日経平均ですが前引けにかけて持ち直し、結局前場を108円高で終えました。後場に入ってしばらくは前引け水準での推移が続きましたが、引けにかけてやや上げ幅を縮めて結局89円高での大引けとなりました。東証1部の売買代金は2兆4419億円となりました。東証33業種は2%を超える上昇となった鉄鋼など29業種が上昇しました。一方でゴム製品、繊維製品、食料品、鉱業の4業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は堅調な銘柄が目立ちました。昨日大幅安となった任天堂(7974)は2.4%高と反発しました。メガバンク3行が揃って1%前後の上昇となったほか、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)も小幅に上昇しています。昨日に第1四半期の決算発表を行ったニトリホールディングス(9843)は売買代金8位の商いを集めて6.7%の大幅安となりました。既存店売上高が振るわなかったことや為替の影響で営業減益となったことなどが嫌気されたとみられます。その他材料が出たところでは、同じく昨日第1四半期の決算発表を行ったJ.フロント リテイリング(3086)が9%近い大幅高となりました。前年同期比4%の増収、37%の営業増益と業績が好調だったことが好感されました。また、国内証券が「買い」でカバレッジを再開した日医工(4541)も4.4%高となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
反発した日経平均ですが、寄り付きから上げ幅を縮めて年初来高値の更新はなりませんでした。明日も引き続き米国株や米国の金利動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)